占いの種類と特徴。さまざまな占術がある

一口に「占い」といっても、さまざまな種類があります。

占い師に相談をするときは問題の内容によって、占術を使い分けるようにするといいでしょう。

また気になるいくつかの方法で占ってもらった結果から、総合的に問題の解決方法を探っていくのもおすすめです。


占いは大きく分けて3種類。それぞれの占術について

占いは大きく分けると、「命(めい)」・「ト(ぼく)」・「相(そう)」の3つに分類することができます。

その中で、東洋と西洋に分類されています。

ここではそれぞれの代表的な占術の特徴について簡単にご紹介をしていきますので、興味があるものを探してみましょう!



■命(めい)

「命(めい)」は、名前から推測できる通り「宿命」や「運命」などを読み解く占術を指します。

生年月日や出生時刻、出生地といった変わることがない情報をもとに、その人が本来持っている性質や人生の流れ、運命などを占います。

統計学的な要素が強く、研究者が多いのも「命(めい)」に分類される占術の特徴です。

自分の生まれ持った性質や運命を知りたいときに利用するといいでしょう。


▶算命学(東洋)さんめいがく

算命学は、陰陽五行による思想学と占術としての運命学の二つの理論と技術を持ち、運命学理論を占術が証明し、占術の技法を陰陽五行の思想学が支えることを土台として、膨大な理論と技術の上に成り立つものである。

その膨大な技法と思想は、十六の理論体系となり十六元法といわれ、この技法を使うと、先祖三代、子孫三代まで占うことができるとされる。

算命学の占術、技法の根幹は、「人」は自然界の一部として、「人」の運勢を自然界に置き換えて運命を分析する技術、思想の体系にある。

算命学思想は「天」「地」「人」三才と陰陽の思想からなり、「人」の運命は、「役目と環境が一致するところにおいては、自然(古代においては神)がその人を必要とする存在となり、役目と環境が一致しないところにおいては、自然はその人を淘汰する」という厳格な判断をする。また、この思想によって、人の運命を予測することができるものとする。

心の問題や未来への不安、現実のあらゆる面でのタイミング等その人個人について知ることができるといわれています。


▶四柱推命(東洋)しちゅうすいめい

四柱推命は、中国で春秋戦国時代ごろに生まれた陰陽五行思想(いんようごぎょうしそう)を起源とする統計学です。

四柱推命として確立されたのは1500年ほど前で、当時は「帝王の運命学」とも呼ばれ、政治や戦争などの吉凶の判断材料としても使われていました。

生まれた年・月・日・時間の4つを柱に見立て、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種から成る陰陽五行による十干(じっかん)と「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の12種から成る十二支(じゅうにし)などを組み合わせて占います。

本質的な性格や才能をはじめ、運勢のバイオリズム、健康や体質などの傾向も見ることができます。

長年にわたって蓄積されてきた多くの統計に基づいて読み解いていくため、的中率が高いといわれています。


▶占星術(西洋)

占星術は、太陽系内にある太陽・月・惑星・小惑星の天体の配列や動きが、社会や人々に影響を与えているという考え方がもとになった占術です。

西洋占星術では、生年月日・出生時刻・出生地などの情報をもとに、「ホロスコープ」と呼ばれる星の配置図を作成し、運命を読み解いていきます。

一般的に親しまれている12星座占いは、西洋占星術を簡略した占いです。

生まれ持った本来の性格や才能、恋愛傾向、人生の流れ、気になる相手との相性を読むのに適しています。


▶数秘術(すうひじゅつ)

数秘術は、ピタゴラスの定理で有名なピタゴラスが生み出したといわれています。

1~9の数字にはそれぞれに意味があるという考えをもとに、固有の計算式により、この世で起こるあらゆる現象や個人の性格・運命を読み解いていくという占術です。

一般的には生年月日や姓名を数字に置き換え、1~9の一桁の自然数になるまですべての数字を足していきます。

そして最後に出た数字から本来の性格や得意分野、向いている職業などを見ていきます。

本来の自分の性格や運命が理解できると、生まれ持った能力の活かし方がわかるため、より豊かな人生が歩みやすくなります。

何かの壁にぶつかったときは、数秘術で才能や人生の方向を探ってみるのもおすすめです。


▶動物占い

動物占いは、四柱推命の十二運星を動物名に置き換えた占いです。

基本的には「地球グループ:虎・狼・猿・子守熊」・「太陽グループ:ペガサス・ゾウ・ライオン・チータ」・「月グループ:ひつじ・黒ひょう」・「新月グループ:こじか・たぬき」の4グループ・12種の動物に分類して占います。

生年月日からその人の動物を導き出し、基本となる性格や内面、長所・短所、恋愛傾向などを読み解きます。

人物像を多面的に細かく見ていくので、自分はもちろん、気になる相手の性質を深く理解していくことができるといわれています。


▶九星気学(きゅうせいきがく)

九星気学は、大正時代に園田真次郎が中国に伝わる「九星術」を「気学」としてまとめたものです。

人はこの世に産まれた瞬間に呼吸として、宇宙のあらゆるものを動かすエネルギーである「気」を吸う、その「気」によってその人の性格や行動パターンが決まるという考え方をもとにした占術です。

生年月日をもとに、9つの九星「一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・白土星・九紫火星」から本命星を導き出し、生まれ持った性格や運勢を読み解いていきます。

自分の性格や運命だけではなく、気になる人との関係性、相性がいい気のある方角や引っ越しの方位。旅行、吉方位など開運の方位を見るのに適しています。


■卜(ぼく)

「ト(ぼく)」は聞きなれない言葉ですが、古代中国で行われていた亀の甲羅の亀裂から吉兆を読み取る「亀甲占い」を語源に持ちます。

偶然ともとれる事象の中にも必然性や意味があるととらえ、答えを導き出していく占術です。

刻々と変化をしていく人の心や状況、物事を占うのに適しています。

「ト(ぼく)」に分類される占術は、インスピレーションを働かせながら解釈をしていくため、占い師の力量が大きく問われます。


▶タロット占い

タロット占いは、異なる絵柄がついた大アルカナと呼ばれる22枚のカードと小アルカナと呼ばれる56枚のカード、計78枚のカードを使う占術です。

基本的にはカードを裏向きでシャッフルし、さまざまな方法と手順で展開をして、出た絵柄や配置から過去や未来などを読み解いていきます。

一見すると偶然出てきたカードのようにも感じられますが、占術中に出たすべてのカードは相談者に対して何らかの意味を持つと考えられています。

現在の自分を取り巻く状況や気になる相手の気持ちのほか、最近あった出来事や未来を占うのに適しています。

またAという選択をした場合とBという選択をした場合の未来の暗示も受け取れるので、決断することへの迷いがあるときはタロット占いがおすすめです。


▶易占い(えきうらない)

易占いは、『易経(えききょう)』という古い書物がベースになって生まれた中国発祥の占術です。

『易経』には、宇宙やこの世で起こるあらゆる現象が予言する形で書かれていますが、哲学や倫理を説く書としての魅力もあります。

易占いでは竹の棒である筮竹(ぜいちく)やサイコロ、コイン、カードなど用いて、乾(けん)・坤(こん)・離(り)・坎(かん)・震(しん)・兌(だ)・巽(そん)・艮(ごん)の八卦を組み合わせた六十四卦から、卦(か)と呼ばれる『易経』に基づいた結果を導き出します。

「偶然の中に必然を見つける」というのが易占いの基本思想で、偶然のように思われる事象から未来を予言します。

何か問題や迷いがあるときに、深い洞察が得られるでしょう。


▶おみくじ

神社や仏閣などで、「おみくじ」を引いて吉凶を占います。

初詣などで神社仏閣を訪れた際に、多くの人がおみくじを引きますが、日本人にとっては最も馴染み深い占術ともいえます。

古代の日本では国の祭事や政治などの重要な事項を決めるときに、神の意志を聴くための道具として使われていたとされています。

また時代によっては、「みくじ」を使って戦争の日取りや戦い方を決めていたともいわれています。

おみくじには吉凶だけではなく、近い未来に起きる運勢や願望、商売、恋愛などといった項目ついても大まかに書かれているので、しっかりとメッセージを読み取りましょう。

神様や仏様からメッセージを受け取るというものでもあるため、1度に何度も引くのではなく、年に数回引く程度の頻度が望ましいでしょう。


▶ルーン占い

ルーン占いは、ゲルマン民族やゴート族が使っていた「ルーン」という古代文字を使った占術です。

もともとルーン文字は日常生活でも使われていましたが、神秘的な文字の形から呪術や儀式でも用いられるようになっていったといわれています。

ルーン占いでは、ルーンが刻まれた石や木片を投げたり、ルーンが書かれたカードを引いたりして占います。

刻まれた文字にはそれぞれに意味があり、一見すると偶然に出てきたような文字や投げたものの配置にも、相談者にとっては何らかの暗示を持つと考えられています。

ルーン占いは、潜在的な悩みや抱えている問題を映し出すのに適しているといわれています。


■相(そう)

「相(そう)」は目に見える姿や形といった情報から、吉凶を読み取る占術です。

わかりやすい代表的な占術としては、「手相占い」や「人相占い」でしょう。

手に刻まれたシワやカタチ、顔のパーツには、その人の本質が「相(そう)」となって現れてくるという考え方がもとになっています。

「命(めい)」のように統計学的な要素と「ト(ぼく)」のような現在の状況から未来を導き出すという要素を合わせ持った占術です。


▶手相占い

手相占いは、手のひらに刻まれた筋やシワ、肉付きから、性格や運勢を占っていきます。

占者や流派によっては、手のひらに加え、手の甲、手の形や指の長さ、爪の形などから見ていく場合もあります。

性格や運勢のほかにも、才能や金運、結婚運、健康運などが読み取れるといいます。

理想とする未来に近づくために、ペンで手のひらに筋を加えたり、ホクロを加えたりといった開運方法も人気です。

手相は、年齢や生き方によって常に変わっていくといわれているので、定期的に見てもらうと運勢の変化がわかって面白いかもしれません。


▶人相占い

人相占いは、顔の輪郭やパーツ、肌の色や状態などから、性格や運勢を導き出す占いです。

基本的には顔を額から上の上停、顔の中心部である中停、鼻から下の下停の3つに分け見ていきます。

上停からは先祖や育ちなどを含めた25歳ごろまでの運勢が、中停からは意思の強弱や実行力などを含めた25~45歳ごろまでの運勢が表れるとされています。

そして下停には、家庭のことや晩年についての運勢が表れるといいます。

また顔の造りだけではなく、表情やメガネの有無、メイクの方法、髪型なども含めて総合的に占っていきます。

見た目を変えていくことで運勢をいい方向に変化させていけるという考え方があるため、人相占いをしたときは占者に開運方法も聞くようにしましょう。


▶風水

風水は、古代中国で生まれた環境学で城や都市、住宅や墳墓などを造るときに使われてきました。

土地の起伏や川、周囲の建物の配置、方角などから気の流れを読み、土地選びや設計に役立てて開運をしていくというのが基本的な考え方です。

日本では京都を都として造営する際、風水をもとに設計されたことで有名ですが、中国で風水が完成する唐代以前の一部の思想が陰陽道や家相として取り入れられ、独自の風水思想となって成立したといわれています。

現在でも流派や占者によって、開運方法はさまざまです。

風水の魅力は家具の配置やカーテン、小物の色使いなど、身近な部分から手軽に運気の流れを変えていけるところにあります。

最近ツキがないと感じる人は、生活の基礎となる住環境から見直してみるといいでしょう。


▶夢占い

夢占いは、寝ているときに見る夢から現在の心理状態や近い未来に起こる予兆などを見ていく占いです。

夢には、自分でも気づいていない潜在意識の中に眠る不安や欲求、望みなどが映し出されるといわれています。

夢占いでは、夢の中に登場した印象的なものや行動から解釈をしていくのが一般的です。

例えば恋人に電話をする夢の場合は、コミュニュケーション不足への不満が溜まっている可能性があるようです。

また恋人と会う夢の場合は、睡眠中に魂同士が交流をしているともいわれています。

何度も同じような夢を繰り返し見るときや忘れられない夢を見たときは、夢占いをしてみましょう。

思ってもみなかった深層心理や未来の暗示が読み取れるかもしれません。


▶姓名判断

姓名判断は、姓名で使う文字の画数、五行のバランス、音などから、運勢を読み取っていく占術です。

赤ちゃんの名付け、ペンネームや芸名などを決めるときに、姓名判断はよく使われます。

画数から運勢を見る場合は、名前を「天格・人格・地格・外格・総格」の5つに分けた五格から人生の流れ・適職・結婚運などを読み取っていきます。

ただし300もの流派が存在するといわれ、旧字体で読み解く流派や、新字体を使う流派など、画数の数え方は流派によって違います。

ある流派でいい運勢だという結果が出ても、ある流派ではイマイチだという結果になる場合もあります。

ちなみに中国では姓名の画数ではなく、文字が持つ意味から運勢を見ていくのが一般的です。


占いの種類と特徴についてのまとめてミタ!


さまざまな占術を簡単にご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

気になる占術やいま抱えている問題を解決するのに適した占術を見つけられたでしょうか?

生まれ持った性格や人生の流れを知りたいときは、「命(めい)」に分類される占術、今の状況や相手の気持ちなど移り変わっていく問題に直面をしたときは、「卜(ぼく)」に分類される占術を利用していくといいでしょう。

また、現在の状況を変えて運を開きたいときには、未来のことが得意な「命(めい)」や過去の分析から未来へ得意な「相(そう)」に分類される占術がおすすめです。

占いで悪い結果が出たときは落ち込まずに、いい方向に持っていくための方法を占者に聞くようにしましょう。

占いは本来、自分が望む幸せを引き寄せていくためのものです。上手に利用をして、毎日の生活に役立てていきましょう!

占いには目的をもって行かれることをおすすめします!

占いやさんがミタ!

路地裏で占いやさんをしている管理人がみた 占いのあれこれ。イロイロ。ノウハウ。 占いが好きな人も嫌いな人も 悩みがある方もない方も 占いは怖いと思っている人も 占いの世界へようこそ。

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